The mirror in my mind

自分の心を映し出す鏡

贖罪

※贖罪・・・罪を償うこと。

 

 僕は、贖罪のために彼女を愛するのだろうか。

 

 一つ前のブログの続き。色々省くが、孤独に悩んだ彼女と二人で友達から借りたベッドで寝ることになった。

 彼女と横並びに寝ながら、僕はひどく傷ついた彼女を慰めてあげたかった。どうしよう、どうしよう、と考えた挙げ句、本能で行動してしまった。本当に動物的。動物的愛を与えろと神様が言ったのかもしれない。僕は一言も喋らないまま、彼女を抱きしめてキスをしてしまった。彼女もそれを受け入れた。けれども、

 

 「誰とでもこういうことするんでしょ。誰だっていいんでしょ。」

 

と彼女は言った。私じゃなくたっていいんでしょと。

 確かに、誰とでもいいからキスをしたいという時もある。ただ単に欲望のままに生きていきたいという時もある。そういう時に、適当な女と関係を持ったこともあった。

 けど、今のキスは違う。それは、僕の欲望のためではない。僕自身が考えついた一番の慰め方なんだ。

 

 しかし、そう僕自身に言い聞かせているだけなのかもしれない。僕はただ誰かとキスをしたくて、慰めることを口実にしただけかもしれない。誰とでも良いキスで、彼女をまた傷つけてしまった。

 

 この罪は彼女を好きになることでしか償えない。